「た」で始まる単語のアクセント
「H」は高い音程、「L」は低い音程、「\」は核を表す。
一音節の単語のカッコ内は、伸ばして発音するときのアクセント型である。
(近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)は、
現在の近畿中央部(京都南部~大阪北部)で失われた(単語によっては現存している場合もある)アクセントを示している。
近畿中央部におけるアクセント区別の一部崩壊は概ね近世辺りに生じたとされ、
特に現代の近畿本土では殆どの地域が近畿中央部と同様の状態に移行している。
(男・女など名詞の従来形は大阪南部や神戸を含め、近畿中央部以外での保存度が高いとも言われている。)
一方で、現在の和歌山県旧龍神村近辺・徳島県沿岸部・高知県中東部では
その従来アクセントが概ね強く保持されている(特に高知県中部)為、
この表記とした。
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
---|---|---|---|---|---|
-たい | 助動 | LL | |||
-たがる | 助動 | HHH/LLH | HのあとではHHH、LのあとではLLH | ||
-タチ | 達 | 接尾語 | LL | ||
タ | 他 | 名 | H | 伸ばせず | |
た | 誰 | 名 | H(HH) | ||
た | 助動 | H/L | HのあとえはL、LのあとではH | ||
た | 田 | 名 | L(LH) | ||
だ | 助動(俗) | H/L | HのあとではH、LのあとにはL | 丁寧な断定「だす」の省略形。摂津地方の下町言葉。ほぼ廃語。 | |
だ | 助動 | L | 使用範囲は沖縄を除く全国に亘る。近畿圏も例外ではなく、複合語中では盛んに用いられる。一部の者は、東京への反発感情から使用を避ける。 | ||
たある | 助動(俗) | HLL | 「てある」の転訛。結果相を表す。「ここに置いたあったあもさん知らはりおす?」 | ||
たい | 鯛 | 名 | HL | ||
ダイ | 大 | 名 | HL | ||
だい | 台 | 名 | LH | ||
タイイク | 体育 | 名 | HLLL | 教科名のアクセントは「LHLL」も多く耳にする | |
タイイクカン | 体育館 | 名 | HHHHLL | ||
タイイクサイ | 体育祭 | 名 | HHHHLL | ||
ダイオウ | 大王 | 名 | HHHL | ||
ダイオウ | 大黄 | 名 | LLLH | ||
タイガク | 退学 | 名スル | HHHH | ||
ダイガク | 大学 | 名 | HHHH | LLLH、LHLLも耳にする | |
ダイガクサイ | 大学祭 | 名 | HHHHLL | ||
ダイガクセイ | 大学生 | 名 | HHHLLL | ||
タイコ | 太古 | 名 | HLL | ||
タイコ | 太鼓 | 名 | LLH | ||
タイコウさん | 太閤さん | 人名 | HLLLLL | 豊臣秀吉の愛称。奈良県では、背が高い人を指すこともある。 | |
タイコまんじゅう | 太鼓饅頭 | 名 | LLLHLLL | お菓子の名称。東京方言では「今川焼き」と言うが、これは共通語ではなく、近畿圏ではまず通じぬと思うていい。 西日本広域で「太鼓饅頭」とも言う。こちらが西日本の共通語と言えそうだが、やはり充分な認知度があるとは言い難い。 | |
タイジ | 胎児 | 名 | HLL | ||
タイジ | 退治 | 名スル | HLL | ||
タイジ | 対峙 | 名スル | LLH | ||
ダイジ | 大事 | 形動ヤ | HLL | 土佐はHHL(古形?) | |
タイシチョウ | 太子町 | 地名 | LLHLL | 大阪府河南(カナン)町の隣。厩戸皇子の古墳を擁する寺院があるためこう呼ばれる。 | |
タイショ | 対処 | 名スル | HLL | ||
タイショウ | 対象 | 名 | HHHH | ||
タイショウ | 対称 | 形動・名 | HHHH | ||
タイショウ | 大正 | 地名 | HLLL | 大阪の街。琉球人移民が多く、リトル沖縄と呼ばれる。電車の発着音は「てぃんさぐぬ花」。東京方言に琉球語の語彙を混ぜた、一種のクレオールが話されている。ベースが大阪方言ではないのは、移住当初、文化の差異などから大阪府民と摩擦が生じたことから、反発感情が生まれたことに起因すると思われる。図書館には沖縄や琉球語に関する書籍が異様に多い。 | |
タイショウ | 大将 | 名・代 | LHLL | 男性名詞。二人称代名詞としても用いられる。男性店主を指すことが多い。 | |
タイショウカ | 対象化 | 名スル | HHHHH | ||
タイショウテキ | 対照的 | 形動ヤ | HHHHHH | ||
ダイジョウブ | 大丈夫 | 形動・感 | HHHLL | 高知はHHLLL(若年層はHHLLLの他HHHLL/LLHLL等もあり、揺れが見られる) | |
タイする | 対する | サ変 | HHHH | ||
タイセツ | 大切 | 形動ヤ | LLLH | ||
タイソウ | 体操 | 名 | HHHH | ||
タイソウ | 大層 | 形動ヤ | LHLL | 大げさ。「それでは事が大層な(それでは事が大げさだ)」(落語「池田の猪買い」より) | |
タイタン | titan | 名 | HLLL | ||
たいたん | 炊いたん | 名 | HLLL | 煮物の異称。 | |
ダイチ | 大地 | 名 | HLL | ||
タイチョウ | 体調 | 名 | HHHH | ||
タイフウ | 颱風 | 名 | LLHL | ||
タイヘン | 大変 | 形動ヤ | LLLH | ||
ダイマオウ | 大魔王 | 名 | HHHLL | ||
ダイヤ | dia- | 名 | HLL | 宝石名、または電車の運行スケジュール | |
タイヨウ | 太陽 | 名 | LHLL | ||
たいら | 平 | 形動ヤ | LLH | ||
たえ | 妙 | 形動・名 | HL | ||
たえる・たえん | 耐える | 下一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
たおす・たおさん | 倒す | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
たおれる・たおれん | 倒れる | 下一段 | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | ||
たか | 鷹 | 名 | HH | ||
たか | 高 | 名 | LH\ | 「高をくくる」「高が知れる」など | |
たかい | 高い | 形 | HLL | ||
たかさ | 高さ | 名 | LHL | ||
たかつき | 高槻 | 地名 | HLLL | 若い世代ではLHLLとも | |
たかのがわ | 高野川 | 地名 | LLHLL | ||
たから | 宝 | 名 | HHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHL | 京都、神戸などでもHHL型は残存か | |
たからもの | 宝物 | 名 | HHHHH | ||
たかわらい | 高笑ひ | 名 | LLHLL | ||
たき | 滝 | 名 | HH | ||
タキノウペン | 多機能pen | 名 | LLHLLL | ||
たく・たかん | 炊く | 五段 | HH・HHH | 近畿圏では、煮ることも炊くと言う場合がある。 | |
タクサン | 沢山 | 名 | LLHL | (仰山と同じ用法で用いる場合)HHHHやHHLLも聞かれる←東京から入ってきた用法か | もっぱら「もう沢山や」などの形で用いられる。「*えろう沢山の人がおるな」などとは殆ど言わぬ。 |
たけ | 竹 | 名 | HH | ||
たけ | 丈 | 名 | HL | ||
たけ | 岳 | 名 | HL | ||
たけ | 菌・茸 | 名 | HL | ||
だけ | 副助 | HH | |||
ダゲキ | 打撃 | 名スル | LLH | ||
たこ | 脊瘡 | 名 | HL | ||
たこ | 蛸 | 名 | HL | ||
たこやき | 蛸焼き | 名 | HHHH | ||
たこやきピック | 蛸焼きpick | 名 | HHHHHLL | 千枚通しとほぼ同じだが、千枚通しに比べて、一般的にやや短い。まとめて千枚通しと呼ぶこともある。 | |
ださい | 形(俗) | HLL | |||
だし | 出汁 | 名 | HL | 近畿圏では、複数の出汁を調合した複雑な味のものが好まれる傾向がある。そのため、他地域の出汁を「単純や」として嫌う者も少なくない。 | |
たしか | 確か | 形動・副 | LHL | ||
たしかに | 確かに | 副 | LHLL/LLHL | ||
だす | 助動 | HH/LL | HのあとはHH、LのあとはLL。派生形(どす・だす)も同じ。 | 「です」の派生語。大阪方言など。現在ではほぼ廃語だが、少なくとも1930年代生まれ以上の世代では繁く用いられている。「だ」と略されることもある。 | |
だす・ださん | 出す | 五段 | LH・LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)LH・HLL | ||
たすかる・たすからん | 助かる | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | ||
たすける・たすけん | 助ける | 下一段 | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | ||
たずねる・たずねん | 尋ねる・訪ねる | 下一段 | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | 派生形(たんねる)も同様。 | |
ただ | 唯 | 形動・名・副 | LH\ | ||
ただいま | 只今 | 副・感 | LHLL | ||
たたかう・たたかわん | 戦ふ | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
ただしい | 正しい | 形 | HHLL | ||
ただす・たださん | 正す | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
ただすのもり | 糺の森 | 地名 | HHHHHH | 京都の加茂川と高野川が合流する地点の三角州に存在する原生林。一歩出れば車道のため、森の香りと排気ガスの臭気が入り混じり、鳥のさえずりと自動車の騒音が混じり合う、異様な雰囲気の場所である。 | |
ただで | 唯で | 副 | LHL | ||
ただよう・ただよわん | 漂ふ | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
たち | 太刀 | 名 | HL | ||
たち | 館 | 名 | HL | ||
たつ | 竜 | 名 | HH | ||
たつ・たたん | 立つ | 五段 | LH・LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)LH・HLL | ||
ダッショク | 脱色 | 名スル | HHHH | ||
たつたあげ | 竜田揚げ | 名 | HHHHH | 奈良県の伝統的なクジラ料理 | |
ダッピ | 脱皮 | 名スル | LLH | ||
たて | 盾 | 名 | HL | ||
たて | 経・縦 | 名 | LH\ | ||
たで | 蓼 | 名 | HH | ||
だて | 伊達 | 名 | HH | ||
たてまつる | 奉る | 五段 | LLLLH | ||
たてもの | 建物 | 名 | LHLL | ||
たてる・たてん | 立てる | 下一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
たどりつく | 辿り着く | 五段 | HHHHH | ||
たどる・たどらん | 辿る | 五段 | HHH・HHHH | ||
たな | 棚 | 名 | HH | ||
たに | 谷 | 名 | HH | ||
だに | 壁蝨 | 名 | HL | ||
たにし | 田螺 | 名 | LHL | ||
たにまち | 谷町 | 地名 | HHLL | 若者のHHLL型ばなれに伴い、LHLLも許容されるようになった。 | |
たぬき | 狸 | 名 | HLL | 本来は東京式と同じHLLであるが、山型化したLHLが主流になりつつある。 | |
たぬきウドン | 狸饂飩 | 名 | LLLHLL | 京都方言。あんがかかった狐うどん。 | |
たぬきソバ | 狸蕎麦 | 名 | LLLHL | 薄揚げのトッピングされた蕎麦。「きつねそば」とは言わぬ。 | |
たね | 種 | 名 | LH | ||
たのしい | 楽しい | 形 | HHLL | ||
たのしむ・たのしまん | 楽しむ | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
たのむ・たのまん | 頼む | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
たばかる・たばからん | 謀る | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
タバコ | tobacco | 名 | HHH | ||
たび | 度 | 名 | HL | ||
たび | 旅 | 名スル | HL | ||
たび | 足袋 | 名 | LH\ | 使用頻度の低さから、近年は東京式に則りHLと発音することが多い。 | |
ダブり | doub-り | 名(俗) | LHL | ||
ダブる | doub-る | 名(俗) | HHH | ||
タブン | 多分 | 副・名 | HLL | 若年層を中心に山型化傾向あり | |
たべる・たべん | 食べる | 下一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
たべさし | 名 | LLLH | 四国や大阪? | 「食べかけ」の意。例:「人の食べさしは食べとうないわ」 | |
たま | 玉 | 名 | LH | 近年はHLも聞かれる(東京式への反発意識によって発生したもの?) | |
たまう・たまわん | 給ふ | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
だまくらかす | 騙くらかす | 五段 | LLLLLH | ||
たまご | 卵・玉子 | 名 | LHL | ||
たましい | 魂 | 名 | HLLL | ||
だます・だまさん | 騙す | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
たまむし | 玉虫 | 名 | LHLL | ||
たまる・たまらん | 貯まる・溜まる・堪る | 五段 | HHH・HHHH | 慣用表現「辛抱堪らん」=我慢できぬ | |
たまわる・たまわらん | 賜る | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | ||
たみ | 民 | 名 | HL | ||
ため | 為 | 名 | HL | ||
ため | 為 | 接助 | HL | 東京アクセントの影響でHHも聞かれる | |
ダメ | 駄目 | 形動ヤ | HL | ||
ためし | 試し | 動名詞 | LHL | ||
ためす・ためさん | 試す | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
ために | 為に | 副助 | HLL | ||
たもつ・たもたん | 保つ | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
たゆむ・たゆまん | 弛む | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
ダラク | 堕落 | 名スル | LLH | ||
たり | 接助 | HL/LL | HのあとではLL、LのあとではHL(逆ではないので注意) | ||
たる | 樽 | 名 | LH | 京都などではHLも許容(こちらが古形?) | |
だるい | 名 | HLL | |||
たるむ・たるまん | 弛む | 五段 | HHH・HHHH | ||
たれ | 垂れ | 名 | HL | 動名詞の「垂れLH」と区別するために逆のアクセント型を獲得した? | 液状調味料の総称。分けても粘度のやや高いものを言うことが多い。 |
だれ | 誰 | 代 | HH/LH | 「も」の前ではLH。その他はHH | |
だれっちゃあ | 誰っちゃあ | LLLHL | 土佐弁 | 「誰も」の意。例:「誰っちゃあおらんね」 | |
タン | 端 | 名 | HL | ||
タン | 単 | 形動ナル | HL | ||
ダン | 壇 | 名 | HL | ||
ダン | 段 | 名 | HL | 段差。 | |
ダン | 段 | 名 | LH | 強勢形なし | 場合。否定文に使われることが多い。「そんな段やないで」「いちびりよる段と違うで」 |
タンカ | 短歌 | 名 | HLL | ||
タンゴ | tango | 名 | HLL | ||
タンゴ | 単語 | 名 | LLH | ||
ダンさん | 旦さん | 名(俗) | LLLH | 「旦那さん」の略。 | |
ダンシ | 男子 | 名 | HLL | ||
ダンシコウ | 男子校 | 名 | HHHLL | ||
タンジュン | 単純 | 形動ヤ | HHHH | ||
ダンじり | 地車 | 名 | LLLH | 祭りに用いる山車の一種。 | |
ダンセイ | 弾性 | 名 | HHHH | ||
ダンセイ | 男性 | 名 | HHHH | ||
ダンゼン | 断然 | 副 | HHHH | ||
タンテイ | 探偵 | 名スル | HHHH | ||
タントウ | 担当 | 名スル | HHHH | ||
ダンナ | 旦那 | 名 | LLH | ||
タンニン | 担任 | 名 | HHHH | ||
タンニン | tannin | 名 | HLLL | ベンゼン環を持つ炭化水素の一群。他の有機物質と強固に粘着することを特徴としている。紅茶などに含まれる。 | |
たんねる・たんねん | 尋ねる・訪ねる | 下一段(俗) | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | 「たずねる」の転訛。 | |
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
「ち」で始まる単語のアクセント
「H」は高い音程、「L」は低い音程、「\」は核を表す。
一音節の単語のカッコ内は、伸ばして発音するときのアクセント型である。
(近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)は、
現在の近畿中央部(京都南部~大阪北部)で失われた(単語によっては現存している場合もある)アクセントを示している。
近畿中央部におけるアクセント区別の一部崩壊は概ね近世辺りに生じたとされ、
特に現代の近畿本土では殆どの地域が近畿中央部と同様の状態に移行している。
(男・女など名詞の従来形は大阪南部や神戸を含め、近畿中央部以外での保存度が高いとも言われている。)
一方で、現在の和歌山県旧龍神村近辺・徳島県沿岸部・高知県中東部では
その従来アクセントが概ね強く保持されている(特に高知県中部)為、
この表記とした。
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
---|---|---|---|---|---|
-ちゃあ | HL | 土佐弁 | 「も」に相当。「なんちゃあ(何も)」「誰っちゃあ(誰も)」「ひとっちゃあ(一つも・一人も)」の様に用いる。(※但し、この3種以外の「も」には用いない。) | ||
チ | 知 | 名 | H | 伸ばせず | |
ち | 茅 | 名 | H(HH) | ||
ち | 血 | 名 | H(HH) | ||
ち | 乳 | 名 | L(LH) | ||
チ | 地 | 名 | L(LH) | ||
チイ | 地位 | 名 | HL | ||
チイキ | 地域 | 名 | HLL | ||
ちいさい | 小さい | 形 | HHLL | HLLLも許容。派生形(ちいちゃい)も同様。 | |
ちいさな | 小さな | 連体 | HLLL/LLHL | 強調形はHLLL | 東日本語と異なり、西日本語では叙述用法が可能。ただし、詠嘆の終助詞が必須である。「なんと小さななあ!」 |
チエ | 智慧 | 名 | HL | ||
ちかい | 近い | 形 | HLL | ||
ちがう・ちがわん | 違ふ | 五段 | HHH・HHHH | ||
ちかごろ | 近頃 | 名・副 | HHHH/LHLL | 現在、HHHHからLHLLに移行中。 | |
ちかてつ | 地下鉄 | 名 | LLLH/LHLL | 若年層はLHLL優勢か | |
ちかつあすか | 近つ飛鳥 | 地名 | HHHHLL | ||
ちから | 力 | 名 | HLL | 山型化したLHLが主流になりつつある。 | |
チキュウ | 地球 | 名 | LLH | ||
チクショウ | 畜生 | 名 | HLLL | ||
チクショウ | 畜生 | 感 | LLHL | ||
ちご | 稚児 | 名 | HL | ||
チコク | 遅刻 | 名スル | LLH | ||
ちさ | 蒿苣 | 名 | HH | ||
チシキ | 知識 | 名 | HLL | ||
ちしゃ | 蒿苣 | 名 | HH | ||
チジョウ | 地上 | 名 | LLH | ||
ちず | 地図 | 名 | LH | ||
チセイ | 知性 | 名 | HLL | ||
ちち | 父 | 名 | LH | ||
チチ | 遅々 | 形動タル | HL | ||
ちち | 乳 | 名 | LH | ||
ちぢ | 千々 | 名 | HL | ||
ちぢまる・ちぢまらん | 縮まる | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
ちぢむ・ちぢまん | 縮む | 五段 | HHH・HHHH | ||
ちぢめる・ちぢめん | 縮める | 下一段 | HHHH | ||
チップ | tip/chip | 名 | HLL | ||
チテキ | 知的 | 形動ヤ | LLH | ||
チテキショウガイ | 知的障碍 | 名 | LLLHLLL | ||
チテキショウガイジ | 知的障碍児 | 名 | LLLHHHLL | ||
チテキショウガイシャ | 知的障碍者 | 名 | LLLHHHLL | ||
ちと | 些と | 形動タル | HL | ||
チノウ | 知能 | 名 | HLL | ||
ちば | 千葉 | 地名 | HL | ||
チホウ | 地方 | 名 | HLL | ||
チホウ | 痴呆 | 名 | LHL | ||
チメイテキ | 致命的 | 形動ヤ | LLLLH | ||
チャ | 茶 | 名 | L(LH) | 「お」をつけるとLH | |
チャーシュー | 叉焼 | 名 | HHHL | HLLL、LLHLも聞かれ、個人差が大きい。 | |
ちゃう | 違う | 五段(俗) | HH | 「ちがう」の転訛。終止・連体形のみ | |
チャクショク | 着色 | 名スル | HHHH | ||
チャヤ | 茶屋 | 名 | LH | ||
チャリ | 名 | LH | チャリンコの略称。 | ||
チャリげ | チャリ毛 | 名(俗) | LHL | 大阪方言。もみあげの毛を指す。 | |
チャリンコ | 名(俗) | HHHH | 自転車の幼児語ないし俗語。 | ||
ちゃる | 助動 | HL→HH/ LH | 音変化はやや複雑。 Hのあと→HL(強勢形はHH) Lのあと→LH(強勢形なし) | 奈良・高知・大阪和泉地方などで使用。完了・継続を表す。連用形①に接続する。(高知で「しちゃる」は「してあげる(大阪弁のしたるに相当)」を意味します。完了は「~ちゅう」です) | |
チュウ | 忠 | 名 | HL | ||
チュウ | 中 | 名 | LH | ||
チュウオウ | 中央 | 名 | LLHL | ||
チュウガク | 中学 | 名 | LHLL | ||
チュウガクセイ | 中学生 | 名 | LLHLLL | ||
チュウガッコウ | 中学校 | 名 | LLHHLL | ||
チュウゴク | 中国 | 国名 | LHLL | ||
チュウシャジョウ | 駐車場 | 名 | LLHLL | ||
チュウシン | 中心 | 名 | LLLH | LHLLも聞かれる(山型化と同じ現象?) | |
チュウトウ | 中東 | 地名 | LLLH | ||
チュウニュ | 中入 | 名(俗) | LHL | 中学入試の略称。大阪で聞かれる。 | |
ちゅおる | ちゅ居る | 五段(俗) | HLL | 奈良方言。「~と言いおる」の転訛。ぞんざいな引用。 | |
チュロス | churros | 名 | HLL | ||
ちよ | 千代 | 名 | HL | ||
チョウ | 兆 | 名 | HL | ||
チョウ | 庁 | 名 | HL | ||
チョウ | 朝 | 名 | HL | ||
チョウ | 蝶 | 名 | HL | ||
チョウ | 蝶 | 名 | HL | ||
チョウ | 腸 | 名 | LH | 強勢形なし | |
チョウエキ | 懲役 | 名 | HHHH | ||
チョウエツ | 超越 | 名スル | HHHH | ||
チョウシ | 調子 | 名 | HHH | ||
チョウジ | 弔事 | 名 | LLH | ||
チョウジュ | 長寿 | 名 | HLL | ||
チョウジン | 超人 | 名 | HHHH | ||
チョウゼツ | 超絶 | 名 | HHHH | ||
チョウダイ | 頂戴 | 名スル | HHHH | ||
チョウテイ | 朝廷 | 名 | HHHH | ||
チョウテイ | 名 | HHHH | |||
チョウド | 丁度・調度 | 副 | LHL | ||
チョウリ | 調理 | 名 | HLL | ||
チョウレイ | 朝礼 | 名 | HHHH | ||
チョウワ | 調和 | 名スル | LLH | ||
チョクメイ | 勅命 | 名 | HHHH | ||
ちょける・ちょけん | 下一段(俗) | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | おどける。 | ||
チョチク | 貯蓄 | 名スル | LLH | ||
ちょっと | 副・名 | HHL | |||
ちらかす・ちらかさん | 散らかす | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
ちらす・ちらさん | 散らす | 五段 | HHH・HHHH | ||
ちり | 塵 | 名 | HH | ||
ちり | 塵 | 名 | HH | ||
チリ | Chile | 地名 | HL | ||
チリ | 地理 | 名 | LH | 教科名でないことを明示する形。 | |
チリ | 地理 | 名 | LH\ | ||
ちりメンジャコ | 縮緬雑魚 | 名 | LLLLHL | ||
ちる・ちらん | 散る | 五段 | HH・HHH | ||
チン | 朕 | 代 | HL | 上方落語「はてなの茶碗」に伝わる。ただし、これは戦後に三代目桂米朝が記憶をもとに再構築したものであり、正しいアクセントかどうかは不明。 | |
チン | 名スル(俗) | HL | |||
チンデン | 沈殿 | 名スル | HHHH | ||
ちんば | 跛 | 名 | LHL | 歩行が困難な身体障害者ないしその歩き方に対する蔑称 | |
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
「つ」で始まる単語のアクセント
「H」は高い音程、「L」は低い音程、「\」は核を表す。
一音節の単語のカッコ内は、伸ばして発音するときのアクセント型である。
(近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)は、
現在の近畿中央部(京都南部~大阪北部)で失われた(単語によっては現存している場合もある)アクセントを示している。
近畿中央部におけるアクセント区別の一部崩壊は概ね近世辺りに生じたとされ、
特に現代の近畿本土では殆どの地域が近畿中央部と同様の状態に移行している。
(男・女など名詞の従来形は大阪南部や神戸を含め、近畿中央部以外での保存度が高いとも言われている。)
一方で、現在の和歌山県旧龍神村近辺・徳島県沿岸部・高知県中東部では
その従来アクセントが概ね強く保持されている(特に高知県中部)為、
この表記とした。
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
---|---|---|---|---|---|
-っちゅう | 連語(俗) | LLL | 「という」の砕けた言い方。親しい間柄で多用されるが、フォーマルな文脈では不自然。 | ||
-づらい | 辛い | 助動 | HLL | ||
つ | 津 | 名 | H(HH) | ||
つ | 津 | 地名 | H(HH) | L(LH)も許容 | |
ツール | tool | 名 | HLL | ||
ツアー | tour | 名 | HLL | ||
ツイラク | 墜落 | 名スル | HHHH | ||
ツウテンカク | 通天閣 | 建造物名 | LLHLLL | ||
ツウヤク | 通訳 | 名スル | LHLL | ||
つえ | 杖 | 名 | HL | 京都ではLHとも。 | |
つか | 塚 | 名 | HL | ||
つか | 束 | 名 | HL | ||
つか | 柄 | 名 | HL | ||
つかう・つかわん | 使ふ | 五段 | HHH・HHHH | ||
つかさどる | 司る | 五段 | HHHHH | ||
つき | 突き | 動名詞 | HH | ||
つき | 突き | 名 | HH | 格闘技の技の場合は慣例的にHHとなる | |
つき | 尽き | 動名詞 | HL | ||
つき | 月 | 名 | HL | ||
つぎ | 継 | 名 | HH | ||
つぎ | 次 | 名 | HL | ||
つきさす・つきささん | 突き刺す | 五段 | HHHH・HHHHH | LLLH・LLLLH?LHLL・LLHLL?HHLL・HHHLL? | |
つきだし | 付き出し | 名 | HHHH | 東日本に多い「お通し」に似ているが、意義がまったく異なる。 「お通し」は客が購入せねばならぬ最低限の品であり、その料金は「席料」の意味合いを帯びる。 対して「付き出し」は、店側が歓迎の意を表するものであり、当然、歓迎に料金が発生するような事態はありえぬ。付き出しの料金を訊くことは、ときとして店に対して失礼な行為となりうるのだ。 | |
つきる | 尽きる | 上一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
つく・つかん | 突く | 五段 | HH・HHH | ||
つく・つかん | 付く・着く | 五段 | LH・LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)LH・HLL | ||
つくえ | 机 | 名 | HHH | ||
つくし | 土筆 | 名 | HHH | ||
つくし | 筑紫 | 地名 | HLL | ||
つくす・つくさん | 尽くす | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
つくりかた | 作り方 | 名 | LLLLH | ||
つくる・つくらん | 作る | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
つげ | 告げ | 動名詞 | HH | 注意:「お」を付ける場合はLLH。 | |
つげ | 黄楊 | 名 | HL | ||
つける・つけん | 付ける | 下一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
つしま | 対馬 | 地名 | HLL | ||
つた | 蔦 | 名 | HL | ||
つち | 土 | 名 | HL | ||
つち | 槌 | 名 | LH | ||
つちのこ | 槌の子 | 名 | HHHH | 元は奈良方言。現在は全国で言う。大阪府枚方市には、禁野車塚古墳を守っているとして信仰されている。 | |
つつ | 筒 | 名 | HH | ||
つつ | 終助 | HL | |||
つつく・つつかん | 啄く | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
つつくる・つつくらん | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | 針で衣服の修繕などをする。 | ||
つっこみ | 突っ込み | 動名詞 | HHHL | ||
つっこむ・つっこまん | 突っ込む | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | ||
つつじ | 躑躅 | 名 | LHL | HHHも聞かれる。 | |
つて | 伝 | 名 | HL | 京都ではLH\とも。 | |
つと | 苞 | 名 | LH | ||
つとめる・つとめん | 努める・務める・勤める | 下一段 | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | ||
つな | 綱 | 名 | HL | ||
つね | 常 | 名 | LH\ | ||
つねに | 常に | 副 | LHL | ||
つの | 角 | 名 | HL | ||
つば | 鍔 | 名 | LH | ||
つばき | 椿 | 名 | HLL | ||
つばさ | 翼 | 名 | HHH | ||
つぶ | 粒 | 名 | LH | ||
つぶ | 粒 | 名 | LH | ||
つぶれる | 潰れる | 動 | HHHH | 河内方言では「壊れて駄目になる」の意にも用いる。「パソコン潰れてしもうた」。ただし、通用領域が狭いため、他地域では誤解を招きかねぬ。 | |
つぼ | 坪 | 名 | HH | ||
つぼ | 壺 | 名 | HH | ||
つぼ | 壺 | 名 | HH | ||
つま | 妻 | 名 | HL | ||
つまさき | 爪先 | 名 | HHHH | ||
つまはじき | 爪弾き | 名 | HHHHH | ||
つまみ | 摘み | 動名詞・名 | HHH | ||
つまむ・つままん | 摘む | 五段 | HHH・HHHH | ||
ツマヨウジ | 爪楊枝 | 名 | HHHHH | ||
つまらん | 詰まらん | 連語 | HHLL | 通則ではHHHHだが、異型HHLLの方が一般的。 | (詰まるは古形ではHLLである為、詰まらん(HHLL)は古形の否定形の現存例である) |
つまる・つまらん | 詰まる | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
つみ | 罪 | 名 | LH | ||
つむ・つまん | 積む・摘む | 五段 | HH・HHH | ||
つめ | 爪 | 名 | HH | ||
つめ | 積め・摘め | 五段(仮・命) | HL | ||
つめ | 詰め | 名 | HL | 名詞として使う場合は慣例的にHL | |
つめ | 詰め | 動名詞 | HL/LH | 「仕上げの作業」を意味する場合は慣例的にHL。その他はLH | |
つめたい | 冷たい | 形 | HHLL | ||
つめたさ | 冷たさ | 名 | HHHL | ||
つめる・つめん | 詰める | 下一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
つもる・つもらん | 積もる | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
つや | 艶 | 名 | HH | ||
ツヤ | 通夜 | 名 | HL | ||
つゆ | 副 | LH | |||
つゆ | 露・梅雨 | 名 | LH | ||
つゆ | 露 | 名 | LH\ | ||
つゆむし | 露虫 | 名 | LHLL | ||
つよい | 強い | 形 | HLL | ||
つよまる・つよまらん | 強まる | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | ||
つよめる・つよめん | 強める | 下一段 | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | ||
つら | 面 | 名 | HL | ||
つらい | 辛い | 形 | HLL | ||
つり | 釣り | 動名詞・名 | HH | 注意:「お」を付ける場合はLLH。 | |
つる・つらん | 釣る | 五段 | HH・HHH | ||
つる | 蔓・弦 | 名 | LH | HLも許容 | |
つる | 鶴 | 名 | LH | ||
つるぎ | 剣 | 名 | HHH | ||
つるはし | 鶴橋 | 地名 | LHLL | 大阪のコリアンタウンとして知られる。電車の発着音は「焼き肉バイキング」。在日朝鮮語が広く普及しており、韓国表記쓰루하시よりも在日朝鮮表記츠루하시が好んで用いられる。 | |
つれ | 連れ | 動名詞 | HH | ||
つれもって | 連れ以て | 副 | HHHHL | 古形はHHLLL | 和歌山方言。また、和歌山からの移住者の多い堺市でも頻繁に聞かれる。 |
つれる・つれん | 連れる・釣れる | 下一段 | HHH | ||
つんぼ | 聾 | 名 | LHL | 聴覚障碍者に対する蔑称 | |
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
「て」で始まる単語のアクセント
「H」は高い音程、「L」は低い音程、「\」は核を表す。
一音節の単語のカッコ内は、伸ばして発音するときのアクセント型である。
(近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)は、
現在の近畿中央部(京都南部~大阪北部)で失われた(単語によっては現存している場合もある)アクセントを示している。
近畿中央部におけるアクセント区別の一部崩壊は概ね近世辺りに生じたとされ、
特に現代の近畿本土では殆どの地域が近畿中央部と同様の状態に移行している。
(男・女など名詞の従来形は大阪南部や神戸を含め、近畿中央部以外での保存度が高いとも言われている。)
一方で、現在の和歌山県旧龍神村近辺・徳島県沿岸部・高知県中東部では
その従来アクセントが概ね強く保持されている(特に高知県中部)為、
この表記とした。
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
---|---|---|---|---|---|
-でっせ | 連語(俗) | LLH | 派生形(だっせ・どっせ)も同様。 | 「です」+「え」の転訛。 | |
-てらんと | 連語(俗) | HHLL/LHLL | HのあとではHHLL、LのあとではLHLL | 「とらんと」の転訛。「無駄口たたいてらんと、手ぇ動かし」 | |
-てる | 助動(俗) | HH/LH | HのあとではHH、LのあとではLH | 「ている」(連用形①+て+いる)の縮まった形。いわゆる「い抜き言葉」。口頭では充分に普及している。 | |
-てん | 連語 | LL | 過去・完了の「た」+終助詞「ねん」。縮約せねば非文となるので要注意。×「*貸したねん」○「貸してんHLLL」 | ||
て | 接助 | H/L | 連用形①または連用形②につく。 連用形①に接続する際はHとなり、連用形②に接続する際はLとなる。 | 他の動詞や補助動詞に接続する場合は、連用形①+「てH」を用いる。 例:「押して あげる HHH HHH」 述語を並列する場合は、連用形②+「てL」を用いる。 例:「押して、上げる HLL、HHH」 | |
て | 手 | 名 | L(LH) | ||
で | 格助 | H | |||
で | 格助 | H | |||
で | 出 | 動名詞 | H(HH) | ||
で | 接助 | H/L | 「て」の解説を参照すべし。 | 「て」の音変化。ガ行・ナ行・バ行・マ行の五段活用の連用形①または連用形②に付く。 | |
で | 間助 | L | 強意を示す。「よ」と同義。 | ||
テイ | 亭 | 名 | HL | ||
テイ | 体 | 名 | HL | ||
テイオウ | 帝王 | 名 | LLHL | ||
テイガク | 停学 | 名 | HHHH | ||
テイコク | 定刻 | 名 | HHHH | ||
テイコク | 帝国 | 名 | HHHH | ||
デイスイ | 泥酔 | 名スル | HHHH | ||
ディスる | disる | 五段(俗) | HHH・HHHH | 京都には法話の際にこれを連発する年配の僧侶がいる。 | |
テイゾク | 低俗 | 形動ヤ | HHHH | ||
でいりぐち | 出入り口 | 名 | LLHLL | ||
テイレツ | 低劣 | 形動ヤ | HHHH | ||
てき | 敵 | 名 | HH | ||
できごと | 出来事 | 名 | LHLL | ||
できる | 出来る | 上一段 | HHH | ||
テクい | tech-い | 形(俗) | HLL | 高いテクニックを要する様。現在は廃語。 | |
てくび | 手首 | 名 | LHL | ||
でぐち | 出口 | 名 | LHL | 近畿圏は伝統的に鯨食が盛ん。 | |
デコる | decoる | 五段(俗) | HHH・HHHH | ||
デコレーション | decoration | 名 | LLHLLL | ||
デシ | 弟子 | 名 | HL | ||
テジョウ | 手錠 | 名 | LLH | ||
です | 助動 | HH/LL | HのあとはHH、LのあとはLL。派生形(どす・だす)も同じ。 | 言い回しによっては直前がLの場合LHになる場合もある(土佐弁など) | |
てつ | 鉄 | 名 | HH/HL | HLが古形? | |
テツジン | 鉄人 | 名 | HHHH | ||
でっぱり | 出っ張り | 動名詞 | HHHH | ||
でっぱる・でっぱらん | 出っ張る | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
テツボウ | 鉄棒 | 名 | HHHH | ||
でどころ | 出処 | 名 | HHHH | ||
てぶくろ | 手袋 | 名 | LLHL | 高知の老年層はHLLL | |
でぼちん | 名(俗) | LLHL | 額の幼児語、または俗語。 | ||
てまえ | 手前 | 代 | LLH | ||
でまえ | 出前 | 名 | HHH | ||
でまちやなぎ | 出町柳 | 地名 | LLLHLL | ||
でも | 係助 | HL | |||
てら | 寺 | 名 | HH | 注意:「お」を付ける場合はLLH | HL |
でる・でん | 出る | 下一段 | LH | ||
てれこ | 手れ子 | 形動・名 | LHL | 二つの語義がある。 (一)逆。「見なはれ。溶質と溶媒てれこになっとりますがな。こんなん明かしまへん」 (二)交互に並んでいるさま。「京行てみ。マア神社仏閣の多いこと。お宮はんとお寺はんがてれこになっとるさかいな」 | |
テレビ | televi- | 名 | LHL/HLL | 昨今では山型化したLHLが主流。 | |
テン | 点 | 名 | HH | ||
テン | 点 | 名 | HH | ||
テン | 天 | 名 | HL | ||
デン | 伝 | 名 | HL | ||
デンエン | 田園 | 名 | HHHH | ||
テンカ | 天下 | 名 | HLL | ||
デンカ | 殿下 | 接尾 | HLL | ||
デンカ | 電荷 | 名 | LLH | ||
テンかす | 天滓 | 名 | LLLH | こちらが全国共通語。「揚げ玉」は東京方言。 | |
テンキン | 転勤 | 名スル | HHHH | ||
テンケイ | 典型 | 名 | HHHH | ||
テンケイ | 天啓 | 名 | HHHH | ||
テンケイ | 天恵 | 名 | HHHH | ||
デンゲキ | 電撃 | 名スル | HHHH | ||
てんご | 手んご | 名スル | LHL | いたずらにいじること。「猫がこたつ布団の端っこでてんごしとるで」 | |
テンゴク | 天国 | 名 | HLLL | ||
テンサイ | 天才 | 名 | HHHH | ||
テンサイ | 天災 | 名 | HHHH | ||
テンシ | 天使 | 名 | HLL | ||
テンシ | 天子 | 名 | HLL | 天皇の異称。「お天子さんLHLLLL」とも | |
デンシャ | 電車 | 名 | LLH | ||
テンショウ | 転生 | 名スル | HHHH | ||
テンセイ | 転生 | 名スル | HHHH | ||
デンセツ | 伝説 | 名 | HHHH | ||
テンソウ | 転送 | 名スル | HHHH | ||
てんて | 連語 | 過去「た」+強意「ねん」+伝聞「て」の連語。正則通り、縮約せねば非文となるので要注意。 | |||
でんでんむし | でんでん虫 | 名 | LLHLLL | ||
テントウむし | 天道虫 | 名 | HHHLLL | ||
テンノウ | 天皇 | 名 | LLHL | ||
テンノウジ | 天王寺 | 地名 | LLHLL | ||
テンプ | 添付 | 名スル | LLH | ||
でんぼ | 名(俗) | HHH | 疣の俗称。 | ||
テンマ | 天満 | 地名 | LHL | ||
テンマばし | 天満橋 | 地名 | LLHLL | ||
デンワ | 電話 | 名 | HHH | 有名な地口:「電話に-出んわ HHHH-LHL」 | |
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
「と」で始まる単語のアクセント
「H」は高い音程、「L」は低い音程、「\」は核を表す。
一音節の単語のカッコ内は、伸ばして発音するときのアクセント型である。
(近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)は、
現在の近畿中央部(京都南部~大阪北部)で失われた(単語によっては現存している場合もある)アクセントを示している。
近畿中央部におけるアクセント区別の一部崩壊は概ね近世辺りに生じたとされ、
特に現代の近畿本土では殆どの地域が近畿中央部と同様の状態に移行している。
(男・女など名詞の従来形は大阪南部や神戸を含め、近畿中央部以外での保存度が高いとも言われている。)
一方で、現在の和歌山県旧龍神村近辺・徳島県沿岸部・高知県中東部では
その従来アクセントが概ね強く保持されている(特に高知県中部)為、
この表記とした。
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |
---|---|---|---|---|---|
-ども | 共 | 接尾語 | LL/HL | ||
ト | 徒 | 名 | H | 伸ばせず | |
と | 格助・接助 | H | 並立・条件・共格の用法では常にH | ||
と | 外 | 名 | H(HH) | ||
と | 戸 | 名 | H(HH) | ||
と | 砥 | 名 | L(LH) | ||
と | 格助・並助・接助 | L/H | 引用用法では基本的にL。強調する際はH。並立・共格・条件の意ではH。 | ||
ド | 度 | 名 | H(HH) | ||
ど | 終助(俗) | L | 強意「ぞ」のぞんざいな言い方。京阪奈地方で盛んに用いられる。 | ||
ドーナツ | donuts | 名 | HLLL | ||
ドアホ | 弩阿呆 | 名(俗) | HLL | ドアホウの転訛。 | |
ドアホウ | 弩阿呆 | 名 | HLLL | ||
とい | 問ひ | 動名詞 | HH | ||
トイ | 樋 | 名 | HH | 京都ではLH\とも | |
どいつ | 代 | LLH | |||
ドイツゴ | 独逸語 | 名 | HHHH | ||
とう・とわん | 問ふ | 五段 | HH・HHH | ||
トウ | 党 | 名 | HL | ||
トウ | 党 | 名 | HL | ||
トウ | 塔 | 名 | HL | ||
トウ | 塔 | 名 | HL | ||
トウ | 東 | 名 | HL | ||
トウ | 唐 | 国名 | HL | ||
どう | 副 | HH | 言い切って体言的に扱うときはHL | ||
ドウ | 胴 | 名 | HL | ||
ドウ | 銅 | 名 | HL | ||
ドウ | 堂 | 名 | LH | 注意:「お」を付ける場合はLLH。 | |
ドウ | 胴 | 名 | LH | ||
トウイツ | 統一 | 名スル | HHHH | ||
トウギョ | 統御 | 名スル | HLL | ||
トウキョウ | 東京 | 地名 | HHHH | ||
トウキョウタワー | 東京タワー | 建造物名 | HHHHHLL | ||
ドウグ | 道具 | 名 | HLL | ||
トウケツ | 凍結 | 名スル | HHHH | ||
トウサン | 倒産 | 名スル | HHHH | ||
とうさん | 父さん | 名 | HLLL | 派生形(とうちゃん)も同様 | 友人らに自分の父親の話をする時のみLLHLを用いる場合がある |
ドウシ | 同志・同士 | 名 | HLL | ||
ドウシ | 導師・道士 | 名 | HLL | ||
ドウシ | 動詞 | 名 | LLH | ||
ドウセイアイ | 同性愛 | 名 | LLHLLL | ||
ドウセイアイシャ | 同性愛者 | 名 | LLLLHLL | ||
ドウタイ | 胴体 | 名 | LHLL | ||
トウチ | 統治 | 名スル | HLL | ||
トウチャク | 到着 | 名スル | HHHH | ||
とうちょく | 当直 | 名 | HHHH | ||
とうとい | 尊い | 形 | HHLL | ||
ドウトンぼり | 道頓堀 | 地名 | HHHLLL | アクセント型の簡素化の風潮により、LLHLLLに変化中 | |
ドウトンぼりがわ | 道頓堀川 | 地名 | LLLLLHLL | ||
とうに | 疾うに | 副 | LHL | ||
トウブ | 頭部 | 名 | HLL | ||
ドウブツ | 動物 | 名 | LLLH | ||
ドウメイ | 同盟 | 名 | LLLH | ||
ドウロ | 道路 | 名 | HLL | ||
ドウワ | 同和 | 名 | LLH | ||
ドウワ | 童話 | 名 | LLH | ||
とお | 十 | 数詞 | HL | ||
とおい | 遠い | 形 | HLL | ||
とおかえびす | 十日戎 | 名 | HHHHLL | 一月十日前後に各地の戎神社で「十日えびす祭」が営まれ、商人たちは一斉に「商売繁盛、笹持って来い」と唱えながら、古い福笹を持って行進し、神社で新しい福笹に交換してもらう。子供にはお菓子をくれる神社もある。 | |
とおく | 遠く | 名 | LHL | ||
とおす・とおさん | 通す | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
とおり | 通り | 名 | HHH | ||
どおり | 通り | 接尾語 | HLL | ||
とおる・とおらん | 通る | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
とが | 科・咎 | 名 | LH | ||
トカイ | 都会 | 名 | LLH | ||
とかげ | 蜥蜴 | 名 | LHL | ||
とがめる・とがめん | 咎める | 下一段 | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | ||
とき | 斎 | 名 | HL | ||
とき | 時 | 名 | HL | ||
とき | 時 | 名 | HL | ||
とき | 朱鷺 | 名 | HL | ||
とき | 閧 | 名 | HL | ||
とき | 解き・説き | LH | |||
ときはなつ | 解き放つ | 五段 | LLLLH | ||
ときはなつ | 解き放つ | 五段 | LLLLH | ||
ドキョウ | 読経 | 名スル | HHH | ||
トク | 徳 | 名 | HH | ||
とく・とかん | 解く | 五段 | LH・LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)LH・HLL | ||
どく | 毒 | 名 | HL | ||
どく・どかん | 退く | 五段 | HH・HHH | ||
ドクガ | 毒牙 | 名 | HLL | ||
ドクジ | 独自 | 形動・名 | HLL | ||
とくしま | 徳島 | 地名 | LHLL | 徳島でのアクセントはHHHH | |
ドクリツ | 独立 | 名 | HHHH | ||
とげ | 棘 | 名 | HL | ||
とケイ | 時計 | 名 | HHH | ||
とける・とけん | 溶ける | 下一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
どける・どけん | 退ける | 下一段 | HHH | ||
とこ | 床 | 名 | HH | ||
どこ | 何処 | 代 | HH/LH | 「も」の前ではLH。その他はHH | |
とこしえ | 永久 | 形動・名 | HHHH | ||
ところ | 所 | 名 | HLL | 高知はHHL(HLLの古形?)、京都はHHH | |
とさ | 土佐 | 地名 | HL | ||
とざす・とざさん | 閉ざす | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
とし | 年 | 名 | HL | ||
トシ | 都市 | 名 | HL | ||
とじ | 刀自 | 名 | HL | ||
として | 連語 | LHL | |||
ドショウマチ | 道修町 | 地名 | LHLLL | 古来製薬が盛ん。小林製薬の本社がある。 | |
としより | 年寄り | 名 | HHHL | ||
とじる | 閉ぢる | 上一段 | LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL | ||
どす | 助動 | HH/LL | HのあとはHH、LのあとはLL。派生形(どす・だす)も同じ。 | 「です」の派生語。京都方言など。大阪摂津地方でも稀に聞かれるが、京都からの移民の言葉か、その影響で生じたものであり、伝統的には大阪では言わぬ。 俗に、京都人を愚弄するために「食べるどす」などと終止形に接続する者もいるが、これは誤り。 語源は「で」+「おす」か? | |
どたま | 弩たま | 名(俗) | HLL | 「頭」を乱暴に言う言葉。「おどりゃ、どたま腐っとんけ!」 | |
とち | 栃 | 名 | HH | ||
とち | 栃 | 名 | HL | ||
トチ | 土地 | 名 | LH | 強勢形なし | 高知ではHHも耳にする |
トチ | 土地 | 名 | LH | ||
どちら | 何方 | 代 | LLH | ||
どつく・どつかん | ど突く | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL | ||
トックリ | 徳利 | 名 | HLLL | 近年は山型化したLLHLが主流 | |
どっち | 何方 | 代 | LLH | ||
とっとと | 副 | LLHL | |||
とても | 副 | LHL | |||
とと | 父 | 名 | HL | ||
ととのう・ととのわん | 整ふ | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | ||
ととのえる・ととのえん | 整へる | 下一段 | HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHHLL | ||
とどまる・とどまらん | 留まる | 五段 | HHHH・HHHHH | ||
とどめる・とどめん | 留める | 下一段 | HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL | ||
どない | 副 | HHH | 「どう」と同じく、様子を問う疑問文を作る。「どのように」の縮約。 | ||
どない | 形動・副 | HHH | 「どんな」「どう」と同義。 「どないなこと」「どないに言う」「どない言う」 | ||
となり | 隣 | 名 | HHH | 注意:「ご」を伴うとLLHLとなる | 隣に住んでいる人を意味する「お隣さん(LLHLLL)」が口語では多用される |
どにち | 土日 | 名 | LLH | 若年層はLHL | |
との | 殿 | 名 | HL | ||
どの | どの | 連体 | HH | ||
とば | 鳥羽 | 地名 | HH | ||
とび | 鳶 | 名 | HL | 京都ではLH\とも。(古形?) | |
とびけら | 飛螻蛄 | 名 | HHHH | ||
とびたつ・とびたたん | 飛び立つ | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | ||
とびら | 扉 | 名 | HHH | ||
ドビン | 土瓶 | 名 | LLH | ||
とぶ・とばん | 飛ぶ | 五段 | HH・HHH | ||
どぶろく | 濁醪 | 名 | LLLH | ||
どべ | 名 | LH | 最下位。べべた。 | ||
とま | 苫 | 名 | HH | ||
トマト | tomato | 名 | LHL | ||
とまる・とまらん | 止まる | 五段 | HHH・HHHH | ||
とまる・とまらん | 止まる | 五段 | HHH・HHHH | ||
とみ | 富 | 名 | HL | ||
とみ | 富 | 名 | HL | ||
とむ・とまん | 富む | 五段 | LH・LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)LH・HLL | ||
とめる・とめん | 止める | 下一段 | HHH | ||
とも | 友・供 | 名 | HL | ||
とも | 艫 | 名 | HL | ||
ともなう・ともなわん | 伴ふ | 五段 | HHHH・HHHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HHLL・HHHLL | ||
どもり | 吃り | 動名詞 | LHL | 吃音症患者に対する蔑称。 | |
どもる・どもらん | 吃る | 五段 | HHH・HHHH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)HLL・HHLL? | ||
どやかす・どやかさん | 五段 | HHHH・HHHHH | 殴る。「どたまどやかしたろけ!」 | ||
どやす・どやさん | 五段 | HHH・HHHH | 殴る | ||
ドヨウ | 土曜 | 名 | LHL | ||
とら | 虎 | 名 | HH | ||
ドライバー | driver | 名 | LHLLL | ||
ドライブ | drive | 名 | LHLL | ||
とらまえる | 名(誤) | LLLLH | 「捕まえる」と「捉える」を混同した語。 | ||
トランプ | trump | 名 | LHLL | ||
とり | 鳥 | 名 | HH | ||
とりあえず | 取り敢へず | 副 | LLLHL | LLLLH | |
とりつける・とりつけん | 取り付ける | 下一段 | LLLLH | ||
とりひき | 取引 | 名 | LHLL | ||
トリョウ | 塗料 | 名 | HLL | ||
ドリョク | 努力 | 名スル | HLL | ||
とる | 助動 | HL→HH/ LH→HL | 音変化はやや複雑。 Hのあと→HL(強勢形はHH) Lのあと→LH(強勢形はHL、遅上がりあり) | 完了・結果を示す。京阪・滋賀・奈良北部・三重北部・北陸・岐阜等では進行・継続をも表しうる。京阪・滋賀・奈良北部・三重北部等ではやや謙譲語的・卑語的なので、目上の人の動作には使えず、代わりに「-ている」を用いる。神戸以西、四国ほか西日本の殆どの地域では卑語的ニュアンスは存在せず単純な完了形の文法として用いられる。神戸弁では「~とう」も聞かれる。 土佐弁では「~ちゅう」 | |
とる・とらん | 取る | 五段 | LH・LLH (近世近畿・紀州龍神・阿波・土佐)LH・HLL | ||
トルネード | tornado | 名 | HHHLL | ||
どれ | どれ | 代 | HH/LH | 「も」の前ではLH。その他はHH | |
どれ | どれ | 感 | HL | ||
どろ | 泥 | 名 | HL | ||
とろい | 形 | HLL | |||
とろこい | 形 | HHLL | 土佐弁、阿波弁など | のろい、とろい、遅いの意。 | |
とわ | 永久 | 形動・名 | HL | ||
どんけつ | 名 | HLLL | |||
どんな | 連体 | HHH | |||
どんならん | 連語(俗) | HLHHH | 慣例的にHLHLLも許容 | 「どうもならぬ」の転。「しようがない」の意。「仕事もせず家でごろごろして、どんならん奴やで」「来る日も来る日も雨ばっかり降って、どんならんな」 | |
とんび | 鳶 | 名 | LHL | ||
とんぼ | 蜻蛉 | 名 | HLL | 歌舞伎用語ではHLL。「とんぼを-切る HLLL-LH」で、宙返りをすることを意味する。 | |
とんぼ | 蜻蛉 | 名 | LLH | 「宙返り」を意味する「とんぼ」はHLL。 | |
トンぼり | 頓堀 | 地名(俗) | LLLH | 道頓堀川ないしその近辺の地域の愛称 | |
単語 | 元表記など | 品詞 | アクセント | 備考 | 用法解説 |